恩師からの推薦状と大学における表現の自由

何というタイミングででょう!
先日、母校の恩師から身に余る推薦状をいただいたので、さっそくこちらでご披露しようと思った矢先、何やらネットで母校が叩かれている……。

恩師からの推薦状

何を隠そう(何も隠していませんが)、わが母校とは東洋大学。
そして、恩師とは大学のゼミでお世話になった、現在学長をされている竹村牧男先生です。
気になるネットの話題はとりあえず、まずは身に余る推薦文を。

岸本敦子さんは、東洋大学文学部インド哲学科で、仏教学を修めた才媛です。私のゼミに所属し、日本仏教に関する調査研究や発表において、見事にリーダーシップを発揮していました。人生の意味を深く掘り下げたかったのだと思いますが、このほど市議会議員に立候補されると聞いて、女性の立場からの身近な地域社会の改革に並々ならぬ情熱を抱いていることも知りました。東洋大学の学祖・井上円了は古今東西の哲学を学んで、活動主義に帰着し、「活動はこれ天の理なり、勇進はこれ天の意なり、奮闘は是天の命なり」と言いました。岸本さんには、ぜひ世のため人のため、勇進・奮闘していただきたいと念願しています。岸本さんはその任務に十分堪えうる人であります。皆さんのご支持を、何卒よろしくお願い申し上げます。

東洋大学学長 竹村牧男先生より

竹村先生は、東京大学文学部で印度哲学を修められてから文化庁の専門職員、筑波大教授などを経て、私が大学2年生のときに東洋大学に赴任されました。私は先生の授業で唯識思想に魅せられ、そのままゼミで2年間お世話になりました。
先生にとっては多くの生徒の中の、決して優秀ではない一学生である私に、さらにそのお立場がら大変お忙しいにもかかわらず、本当にありがたいことです。

大学における表現の自由について

さて、せっかくの推薦文をこの話題とともに取り上げることについては大変複雑な思いではありますが……

同大学教授である竹中平蔵氏を批判する立て看板を校内に立て、ビラを配ったという哲学科4年生の学生に対する大学側の対応が、大きな波紋を呼んでいます。
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12168-01247734/

情報が不確かな段階からSNS上で拡散されていたので、事実のほどはよくわかりませんが、今回の報道についての私の感想は次の通りです。
①学則では、許可を取っていないビラの配布は禁止されている。それならばダメもとで申請して、許可が下りないなら、その理不尽さをSNS等で発信する時いう手段の方がよかったのではないだろうか。
②学生への学生課の対応の仕方は、もう少し紳士的なものにならなかったのだろうか。退学勧告については否定しているが、周囲の目を恐れず「表現の自由」を行使したこの熱い学生に対して、もう少し真っ直ぐ向き合ってほしい。
③大学には、いろいろな思想・立場の教授および学生がいてよいと思う。自分と異なる主張を深く聞き、問答することによって、哲学的思考にもさらに磨きがかかるのだから。

学生・大学双方に最良な結果に落ち着いてくれることを期待しています。