産めよ、増やせよ。じゃあ、お金を工面してください!

「借金」を、やっと返し終わりました。

――あ、奨学金のことです。
大学生のときに借りた奨学金252万円を月々1万5千円ずつ、14年かけてようやく返し終わったんです。

昨今、奨学金破産が問題視されています。私は運の良いことに利子なしで借りることができましたが、もし利子があったらなんぼのものになったでしょうか……恐ろしい。

教育費って、バカ高い!!

一人の子どもを大学卒業させるまでに、どれだけお金がかかるのでしょうか?
巷ではおよそ1000万円と言われていますが、面白いサイト「よくわかる日本の教育費」を見つけた(参考にしている資料は少し古そうですが)ので、自分の場合――公立幼・小・中・高、私立文系大+一人暮らしで入力してみたら……

なんと1488万円!

「うちは貧乏だから習い事をさせてくれない」「お金がないからステーキや寿司を食わせてくれない」なんて、どの口が言っていたのかと思うと身の毛がよだちます。ステーキや寿司以上のものを、知らず知らずのうちに自分が消費していたなんて、働く身になってようやく理解できることです。

学習塾の現場から

うちの塾は基本的に公立高校受験を専門に指導しています。神奈川県の西の端っこに住んでいると、通学可能圏に私立高校が少ないため、都会に比べると公立志向が未だに強いのですが、子どもたちが自分の将来と真剣に向き合っているうちに、公立よりも私立の方が自分に適しているのでは?と気づくパターンがあります。
そこで、何より保護者の方が気になるのが、お金のこと。

そんな中、今年度から年収590万円未満の家庭に対し、県内私立高校の授業料を実質的に無償化する制度が開始されました。県に対して補助金を求める動きはだいぶ前からありましたし、署名活動も行われていましたが、それがやっと実を結んだことになります。
(詳しいことは、うちの塾長によるブログをご覧ください→【授業料実質無償化】神奈川県の私立高校にかかるお金は実質いくらなのかを調査してみた。

ただし、国の支援金と神奈川県の補助金である程度は賄えるとは言え、授業料以外に費用がどれだけかかるかというのは、各高校によって異なります。事前に調べておかないと、「思ってたんとちがう!」ということになるのでご注意を。

市町村による教育費の支援

高校までは以上のように国や県による返却義務のない補助金である程度賄うことができますが、大学に進学したら話は別です。もちろん給付型奨学金というのは存在しますが、返済義務がない分、経済状況や成績優秀等の応募条件がつきものです。
ただ、学校だけでなく、なんと地方自治体による支援もあるのでご参考ください。まあ、ほとんど返済型ではありますが……。
神奈川県の各市町村の奨学金制度

ちなみに、かねてから私が注目している清川村は、通学費の半額を給付する補助金を設けています。学生を手放さず、高等教育を受けに行かせる――とっても新鋭的な取り組みだなぁと感心します。
それはそうと、南足柄市の名前がないというのが非常に残念です。どうしても、子育て・教育分野への投資が行き遅れているようです。

お国は、産めよ、増やせよと簡単に言いますが、じゃあ、産んで増やしたら、自立するまで経済的に面倒を見てくれるのですか?――否。
学習塾の現場で、未来を担う子どもたちとそのご家庭を間近で見ているからこそ、できる限り負担をへらしてあげたい、経済力による教育格差を和らげたいと思っています。