道の駅、要りますか?

9月19日の委員会を通過した学童保育の公設化と道の駅事業に関する補正予算(状況の変化により、年度の始まる前に立てた予算の追加や修正をするもの)が、21日の本会議で可決されました。
これで、学童保育の公設化と道の駅の建設が本格スタートすることになります。

学童保育の公設化については、かねてから保護者の負担軽減のために望まれていたことなので、私もホッとしています。
ただし、今までコツコツ作り上げられた民設ならではの暖かく楽しい雰囲気と理念、そしてスタッフを委託事業者にもそのまま引き継いでもらいたい、という現場の要望は叶えてほしいと切に願います。

で、問題は道の駅事業です。

一度ストップがかかったのに…

2020年春の開業を目指して進められていた「道の駅 金太郎のふる里(仮称)」。採算が見込めないことや農地転用の法的根拠が曖昧(農業に使う土地をほかの用途で使用する場合、農地法という法律の例外規定に当てはまることと、県からの許認可が必要)であるを理由に、今年度の3月と6月の議会において2度にわたって凍結の判断が下されました。

が、今回の議会で、賛成9:反対6で逆転可決しました。

議会の中で交わされた討論のうち、反対した2名の議員の主な主張は…
・道の駅建設費5億円に加え、建設予定地は市の土地ではないため借地料がかかってくる。現在の南足柄市は、公共施設を統廃合しなければならないほどの財政難。そんなにお金をかけなくても、地域振興の手立てはあるのではないか。
・農地転用の例外規定に当てはまっていないにもかかわらず、県からの曖昧な解答だけでまるでお墨付きをもらったように言うけれど、なぜ農水省に直接問い合わせないのか。
・建設予定地(竹松の交差点にある昭和シェルの南側)の近くに地元農産物直売のお店がある。民業を圧迫するようなことに市の税金を投入するのはいかがなものか。

一方、今まで反対の立場だったのに、賛成に転じた議員の主な主張は…
・道の駅を作ることで市内の農業・商業が頑張ろうと活気づくし、高齢者や障害者の雇用促進も見込める。
・防災拠点としての機能にも期待できる。
・農地転用の法解釈については、県の回答により問題ないと見込めた。
・利害関係者との話し合いができている。

やるからには……でも、やれるのか?

さて、一度可決した議決をひっくり返すのは難しいわけで……。だから、作ってしまったら本気で取り組むほかないのです。
しかしながら、「優良な(?)指定管理者へ丸投げ」感が否めません。指定管理者が、「赤字続きだ。これ、もうムリ!」と言っって投げてしまえば、尻拭いは市もとい市に税金を納める市民になり得ます。

2018年4月時点で、登録されている道の駅は全国で1,145駅。(ちなみに神奈川県は箱根、山北、清川の3駅。)独自性を打ち出して地域活性化の拠点として機能しているところがある一方で、約3割が赤字に転落しているという見方もあります。箱をつくれば何とかなるほど、商売は甘くありません。
「道の駅 金太郎のふる里(仮称)」、果たして採算がとれるのでしょうか。はなはだ疑問です。